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有機農業に取り組むワタミが、オーガニックの良さを伝える野菜として、2020年の春から栽培を開始したきく芋。
この冬も、収穫の時を迎えました。
※収穫量
寒さが徐々に厳しくなってきた冬の始め、群馬県の倉渕農場では有機栽培で育てたきく芋の収穫の真っ最中。「今年のきく芋は自信作ですよ」と、鈴なりのきく芋を掘り起こすのは、倉渕農場の堀内です。
前回はきく芋の栽培が初めてで、すべてが手探りでした。ですが今回は、きく芋を栽培した農場やほかの生産者と情報を共有。商品開発や加工場とも打合せを重ね、商品になるまでの過程を考えながら、品質や栽培方法などの検討を行い、さまざまな改善や栽培方法にチャレンジしました。
「単に収穫量が増えれば良いのではなく、健康成分・イヌリンがどれだけ含まれているか、という品質も重要です。今回は全体的に白っぽいきく芋から、皮に赤みを帯びる赤芽の品種に変更。また前回は、3メートル近くになるきく芋の丈を、倒伏防止のために刈り落としましたが、タイミングの問題で茎が枯れたり、花がきれいに咲かなかったりしました。そこで今回は、刈り落としをせずに茎や葉を成長させきってみて、芋の成長との関連をテストしたところ、きれいに花が咲き、収穫量も増大したのです」と堀内。
前回のきく芋はやや白っぽい芋でしたが、今回は少し赤みのある芋を選びました。
きく芋は丈が非常に高くなるため、前回は上部の枝を“刈り落とし”していましたが、その工程をなくしてみました。
そうした改善とチャレンジの結果、今回のきく芋栽培では、乾燥させたきく芋に含まれるイヌリンの最大値が前回よりも増え、面積あたりの収穫量も昨年の1.5倍になりました(2021年12月1日時点)。
「今回も、まずは無事に良いきく芋が収穫できてほっとしています。きく芋の栽培についてはまだまだ知見が足りず、どの工程がどう結果に作用したか、まだ正確にはわかりません。けれども日本中を元気にするために、栄養の豊富なきく芋を栽培し、お客さまに品質の高い商品をお届けすることを目指して、これからも試験を繰り返し、品質の高いきく芋栽培の方法を確立させます!」
有機栽培のきく芋は機能性表示食品の「有機きく芋茶」として皆さまにお届けしています。 「有機きく芋茶」にはイヌリンが含まれ、イヌリンには食後の血糖値の上昇を抑える機能が報告されています。
「有機きく芋茶」についてはこちらのページからご購入いただけます。