土とともに ‐食の未来は土とともにある‐

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ワタミオーガニック新聞 
第6回Newspaper

豊かな土づくりは、微生物との共生がカギです

微生物のいる土壌をさらに食べて分解するのが、ミミズやダンゴムシです

微生物のいる土壌をさらに食べて分解するのが、ミミズやダンゴムシです

[ワタミファームの土の中は、微生物たちの楽園です!]

放線菌

放線菌
落ち葉が腐った土は独特の匂いがありますが、これは放線菌が出しているもの。植物に害を与える病原菌に対抗する働きが期待されています。

細菌

細菌
乳酸菌や納豆菌などでバクテリアとも呼ばれます。土の中では数や種類がもっとも多く、植物に栄養を供給するなどの働きを担う菌もいます。

藻類

藻類
土の中ではそれほど
数は多くありませんが、水中の藻類と同じく、光合成を行います。

菌類

菌類
菌糸をもつカビや菌糸をもたない酵母などが含まれ、土の中で有機物の分解に関わります。病原菌も存在する一方、コウジ菌など有用な菌も多いです。


※微生物・昆虫のイラストはすべてイメージです。

目には見えないけれど存在する微生物の世界

私たちが暮らす地球には、2つの世界があります。ひとつは、人の目に見えている、動植物たちが暮らす世界。もうひとつは、人の目には見えないほど小さな生物が暮らす、ミクロの世界です。ミクロの世界の生物には、細菌や菌類、ウイルス、原生動物などがいますが、それらを総称して微生物といいます。

ウイルスや細菌と聞くと、病原菌やインフルエンザなど悪者のイメージを抱くかもしれませんが、それはごく一部の微生物の話。微生物は私たちの体に100兆個以上いるといわれ、パンやお酒などの食品は、微生物の力なしでは作れません。そもそも40億年前、地球に最初に誕生した生命は微生物です。今の緑豊かな地球も、微生物が光合成をするなど進化することで作られました。微生物は、地球上のあらゆる場所で働き、私たちに恵みをもたらす、命の源のような存在なのです。

畑の土にも微生物はたくさんいて、その数、1立方センチメートルに1億個! 土の中で微生物は、有機物と呼ばれる動物の死骸や糞、枯れた植物を分解。植物に栄養を与えたり、昆虫のエサになったりするなど、食物連鎖の重要な役割を担っています。

ところが、近年の畑では栄養成分の量や病気根絶ばかりに目が行き、化学合成肥料や農薬に頼り、土壌消毒まで行われる場合が増えています。これでは微生物の多様性のバランスが崩れるどころか、微生物自体が死に絶え、有機物を分解し、豊かな土をつくることができなくなる。だからワタミオーガニックでは、微生物と共生した土づくり、将来にわたり健康な作物を作れる農業を目指しているのです。

 

[土だけではない世界は微生物でできています!]

人体

人体
100兆個を超える数の微生物が存在するといわれ、その大半は常在菌として人と共生の関係にあります。

食品

食品
腐敗にも発酵にもつながる微生物。人類は、おいしく保存性が増す発酵など、微生物との付き合い方を見つけてきました。

地球

地球
微生物は地球で最初に誕生した生命。その後、光合成の力で酸素を作るなど、微生物の進化の先に植物や動物も生まれました。

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