concept
東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市。その津波被災地区の復興を象徴とする事業として0(ゼロ)からワインをつくる取り組みを始めました。
津波によって多くの土が流されてしまった土壌。少ない土でも栽培できる地元ワインとして、雇用とともに生み出すことができないか。そんな思いから、ぶどうの生産(1次産業)、加工(2次産業)、販売(3次産業)まで融合した6次産業化を目指したワインづくりに乗り出しました。
ぶどう畑の環境やワイナリーの設備を整えるために、ワインオーナー制度「0からワインをつくる会」を設立。ぶどうの樹の成長を見守っていただくとともに、会員特典としてワインもお送りします。また、各種イベントや農業体験へのご招待なども優先的にご案内いたします。
復興と美味しいワインづくりを目指し、ぶどうの樹を一緒に育ててみませんか?
栽培責任者
鈴木 空慈(すずき こうじ)
2018年 高校卒業後、陸前高田市に移住。
2020年 オーガニックランドの社員としてワタミに入社。
2021年 千葉・群馬・長野の農場での修行を経てオーガニックランドに帰任。
ここの葡萄は木の大きさからすればかなり小さいポットで栽培しており、上はソーラーパネルに覆われています。奇抜・不自然に感じられるかもしれません。
しかし、これは雨の多い日本ならではの工夫の一つであり、病気を予防し、味の濃い葡萄を作ることに挑戦しています。
野菜や果物を栽培する際に気候が適さない場合、一般的には農薬や化成肥料などで対応します。しかし、それでは環境的・健康的に問題があるかもしれません。
私たちは持続可能な社会の実現にむけ、できるだけ化学的な農薬や肥料に頼らず地域の資源を活用した農業を行っていきます。オーガニックランドの取り組みを知っていただくことで、皆様が地球環境や健康について少しでも考えるきっかけになれば幸いです。
philosophy
良いぶどうをつくるには、良い土づくりがかかせません。まずは、ぶどうに適した土づくりをしていく、そして良いぶどうから美味しいワインを作るために最適な栽培方法「根域制限栽培」が試行錯誤した結果でした。肥料を散布する量が少なくて済み、その肥料も試験的に地域の堆肥や肥料、バイオソリッド(下水汚泥肥料)を使用。市内の下水処理場から出てくる、このバイオソリッドを使って地域資源の循環も達成したいと考えています。
ぶどうの樹は、大きくしすぎず密植栽培を行うことで収量を確保、健康な樹を育てます。また、ぶどうの根や水分をコントロールすることで、ぶどうの果実の糖度を上げる工夫をし、おいしいワインづくりを目指します。
2022年4月からは、このぶどう畑でソーラーシェアリングという挑戦も開始。太陽をシェアし、太陽光発電とパネルの下で農産物を生産する取り組みです。それから、ぶどうはどんどんツルを伸ばしていく植物ですので、そのツルを伸ばすための柱や誘引線がたくさん必要となります。この「太陽光の使い方」と「雨除け」と「誘引線」を一挙両得ならぬ、一挙三得としたのがソーラーシェアリングへの挑戦です。
ソーラーシェアリングで園内を再エネ循環!
ソーラーシェアリングとは文字のごとく、太陽をシェアして太陽光発電と太陽光パネルの下で農産物を生産するということです。植物は太陽光線を浴びて光合成をするので、パネルの下がすべて日蔭では生育はしません。しかし、植物にとって必要な光の量は様々で、ぶどうは40%の光があれば育つということが様々な研究論文などで発表されていました。また、ぶどうの果実に雨があたるとそこから湿度が充満してカビなどが生えて腐敗しやすくなるので、それを防ぐためにぶどうに傘や袋をかけています。更にはぶどうはどんどんツルを伸ばしていく植物ですのでそのツルを伸ばすための柱や誘引線が必要です。
太陽光パネルはぶどうができる位置の上に直線上に並べます。全体の約40%がパネルなので光の確保は60%できていれば、光合成をするのに十分な量です。パネルも南北に直線状に並べていますので、午前は東から、午後は西から光が入るようにもなっています。ぶどうはパネルの下にできるので雨にも直接当たらず、ソーラーシェアリングの柱を使ってぶどうのツルも誘引できる設計になっています。
他にはない、とても画期的な挑戦です。この取り組みを「再生可能エネルギーを活用した循環型6次産業モデル」づくりに繋げていきたいと考えています。
promise
ワタミオーガニックランド の「設立の思い」には〝命題〟が記されています。
土づくり、ぶどうづくり、ワインづくりでは、その命題に沿った5つの約束を大事にしています。
1
津波で多くの方々がなくなられたこの場所で、土づくりから始まるぶどうづくりとワインづくりは、土に向き合い、ぶどうに向き合い、ワインに向き合い、その仕事を通して、ゆくゆくは人づくり地域づくりにも繋げていき、地域の皆さんと共に地域が成長できる環境を整え、地域が成長できるきっかけをつくっていきます。
2
ぶどうは苗木という1本の樹を植えると3年後から何年もその生命をつむいで果実をつけていきます。さらにワインは酵母という微生物がぶどうの果汁を餌にしてその生命をつむいで我々、人間に健康と愛と喜びを与えてくれます。そんな生命がつむいでくれた商品づくりをすることで、生命と向き合う場所をつくります。
3
地域の資源をうまく使った土づくりでぶどうを栽培することで、環境の在り方を問いかけます。根域制限栽培という新しい栽培方法でぶどうを栽培することで、食糧の在り方を問いかけます。ソーラーシェアリングでぶどうを栽培することで、エネルギーの在り方を問いかけます。
4
常に新しい試みでぶどうづくりやワインづくりをすることで世代を超え、国境を超え、人種を超え、あらゆる障害を超え、様々な方々に興味をもってもらえる場所をつくります。
興味をもってもらえる場所は、やがては人と人の輪を育む場所となり、その輪は和やかにあらゆる人が集まる場所となり、できたワインはその和やかな場づくりの脇役を演出していきます。
5
子どもには新しい試みでものづくりをしていることを体感してもらい未来の地球に対してワクワク感を感じてもえらえる場所をつくります。大人には農業やぶどうづくり、ワインづくりを通して、土のことや植物のこと、廃棄物のこと、循環のことを体感してもらい未来の地球に対して責任を感じる場所をつくります。
winery membership
自然の恵みと育まれる生命の尊さを伝えるべくワタミオーガニックランドではぶどうを栽培してワインをつくるプロジェクトをスタートさせました。私たちができることは微力なことですが、ぜひワインづくりのオーナーとなっていただき、オリジナルワインを一緒につくっていく過程を応援していただければ幸いです。
親族での集まりやパートナーとの大事な記念日など、ぜひ大切な人と大切な時間を一緒に過ごす際にお召し上がりください。(商品のお届けは12月~3月を予定しています)
陸前高田一本松ワイナリー
会費
10,000円/1口 個人会員(何口でも入会可能)
30,000円/3口 法人会員(3口以上なら何口でも入会可能)
限定800口
有効期間
入会日の年度の3月末まで
お支払方法
ワタミオーガニックのサイトでの決済
membership privileges
オーガニックランドではマスカット・ベーリーAという品種を2021年5月に植えました。
マスカット・ベーリーAは日本のワインぶどうの父と呼ばれる川上善兵衛(1868年生~1944年没)さんによって生み出された、日本の赤ワイン用品種です。
この度、ご縁があって、その川上善兵衛さんが開設された新潟の岩の原葡萄園さんのマスカット・ベーリーAの穂木(ぶどうの苗は病虫害から守るために接木されるものがほとんど、穂木は苗の上側、台木は苗の下側)を使って苗にしたものを5月に植えています。今回はその岩の原葡萄園さんが製造するワインを2本お届けします。
日本赤ワインの代表品種「マスカット・ベーリーA」
1927年(昭和2年)「ベーリー♀」×「マスカット・ハンブルグ♂」を交雑し作られた品種。病気に強く、多収性で作出後川上善兵衛は全国各地のぶどう園に苗木を配布しました。
その結果現在では赤ワイン用品種で一番の収穫量をほこり、各ワイナリーで個性豊かなワインが造られています。
2013年にはOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録されました。
1万円でワインセット(岩の原葡萄園さんのマスカット・ベーリーAのワイン2本)プレゼント!マスカット・ベーリーAの栽培のパイオニアである岩の原葡萄園さんのワインの味に少しでも近づくようにまずはしっかりとマスカット・ベーリーAの栽培に取り組んでいきます。
メンバーズカードに書かれているぶどうのツルや葉は実は唐草模様の起源ともいわれています。水の少ないところでも育つぶどうの生命力を表すデザインとして中央アジアから広まった唐草模様。よく見比べてみると面白いかもしれません。各種イベントの際はこちらのメンバーズカードをご持参ください。
オーナー様のネームプレートを園内の休憩棟に設置させていただきます。ご来場の際はお名前を探して休憩棟にお立ち寄りください。またぶどう畑ではソーラーパネルとぶどうの樹の近未来的な風景が広がります。是非、敷地内も散策してみてください。
ぶどうの収穫体験やオーガニックランドで開催する場内案内ツアーや種アート体験、春と秋に開催される三陸花火大会(オーガニックランド内は花火を見るには絶景ポイントです!)にあわせたイベントのお知らせなど、楽しめる情報をメールにてご案内さしあげます。
毎月1回ユーチューブによるぶどう畑での作業の様子をメールにてお届けします。栽培者がどのような視点でぶどうをみて、どのようにぶどうを育てようとしているのか、同じ目線でぶどうの生育状況を見守っていただけると思います。季節によって異なるぶどうの樹の生育の移ろいも感じられます。
membership application
本会員は、会員本人のみのご使用とさせていただきます。但し会員本人がご同席の場合は、会員のご家族に限定してご利用いただけます。
「会員証」を盗難、紛失その他の理由によって紛失したり、著しく破損したりした場合は、お申し出により再発行いたします。手続きには会員本人からの申し出であることを証明する為に、本人を証明(免許証や健康保険証等)できるものを必要とする場合があります。
会員が自己都合により退会される場合は、当社に退会を申請し、「会員証」をご返却下さい。この場合には、未経過期間に応ずる残金相当額のご返却はいたしません。
年会費は自動更新となります。更新をされない場合は、更新日の10日前までにお申し出ください。
【本会員規約のお問い合わせ先】
本規約についてのお問い合わせ先は、ワタミの宅食コールセンター内
ワタミファーム陸前高田
〒029-2203 岩手県陸前高田市竹駒町字相川158番地5
電話:0192-53-2107
【ワタミオーガニック公式SNS】
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